バイアス電圧
バイアス電圧(bias voltage)は、電子デバイスや回路において、特定の動作点や状態を設定するために加えられる電圧のことを指します。
半導体デバイスの動作を制御し、特定の動作モードや動作領域で安定化させるために使用します。
具体的には、バイアス電圧はMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)において、ゲートに加えられる電圧を指します。
この電圧によって、デバイスの動作点や動作領域が決定されます。
動作点の設定: バイアス電圧は、デバイスの動作点(バイアス点)を設定するために使用されます。
これにより、デバイスが特定の動作モードで安定化され、望ましい動作特性が得られます。
線形性の確保: バイアス電圧は、デバイスが線形領域で動作するように制御するために使用されます。
特に、アナログ増幅器やオペアンプなどの増幅器では、バイアス電圧を適切に設定することで、線形性や歪みを最適化します。
消費電力の調整: バイアス電圧は、デバイスの消費電力を調整するために使用される場合があります。
バイアス電圧を変化させることで、デバイスの消費電力を最適化し、電力効率を向上させることができます。
シーモスの回路設計CAD通信講座における位置づけ
シーモスの回路設計CAD通信講座においても、バイアス電圧を考慮して回路設計します。