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位相補償

位相補償(phase compensation)は、アナログ回路の周波数特性や位相応答を調整することによって、フィードバック系などの安定性を確保する手法です。位相とはここではアナログ信号のタイミングのことです。
位相のイメージ図

負帰還による安定性の確保:
回路の出力をオペアンプのマイナスの入力に帰還させることで回路動作の不安定性を抑える効果があります。
しかし位相が逆相になるほどずれると負帰還をかけていたものが正帰還のような状況になり、安定性を確保する目的が失われ、不安定になってしまいます。 負帰還

位相補償回路の追加:
位相のずれを戻すことにより負帰還が効果的にかかるようにする回路を追加することで、回路の安定性が確保されます。

位相補償回路の例:
以下の回路図では安定動作のためにはC1とR1が必須となるのですが、目的に応じて回路スペックの目標を決定してその値を最適化するのが位相補償回路の設計となります。

位相補償回路




シーモスの回路設計CAD通信講座における位置づけ

CMOSオペアンプ回路設計CAD通信講座では、オペアンプを安定して使用できるよう、位相補償を利用したアナログ回路設計を練習します。

また回路設計CAD通信講座のテキストを執筆した講師が発明した特許4643728号でも位相補償の技術が回路の特性を大幅に向上させています。

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