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【電子書籍無料公開版】抵抗、容量、MOSトランジスタ18

2.容量の周波数に対する性質

容量素子はここまで扱ってきたような直流は通しません。一方で周波数成分をもつ交流は通過できます。

交流とはこの図のような波形で表されます。縦軸が電圧(V=ボルト)で横軸が時間です。電圧が時間的に規則的に変化し、一定の周期で繰り返すのが交流で、このような波形を正弦波(サイン波)と呼びます。
つまり直流と異なり、瞬間ごとに電圧が変化します。
この繰り返し波形の縦方向の中心を0Vとすると(直流成分があれば上下にシフトしますが、交流成分のみでは中心は0Vになります)、上向きの波形の時は+(プラス)の電圧、下向きの時は-(マイナス)の電圧ということになります。この両者で容量素子にかかる電気信号の極性が変わるので、真ん中の絶縁体に発生する磁場が変化し、結果的に上側の電極側と下側の電極側に電流が流れることになります。これは電磁誘導と呼ばれる現象です。絶縁体のなかは電気エネルギーが通過しませんが、電極の先で電流が流れます。そして電圧に対して、電流は同じ正弦波形を示しますが、位相が90°進む方向でずれます。

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